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総務・企画委員会

活動報告

建築士フォーラム2013in飯田

2014-01-17

今回の建築士フォーラムは、午前の部の見学コースと午後の部の講演会、懇親会という構成で、11/9に飯田シルクプラザを中心に開催され、上伊那支部からもバスを仕立てた多数の参加となりました。 

 

午前の部の見学コースは、A~Fの6コースに分かれての行動となり、私はFコース「日本の原風景~下栗・木沢をめぐる~」へ参加し、バスによる旧木沢小学校から下栗の里へのルートでの見学となりました。

 

旧木沢小学校は、児童数の減少により平成11年に廃校になった校舎が、地元住民の希望により保存され、住民と観光客の地域の交流の場として活用されています。一階の職員室は遠山山の会による南アルプスの写真とゆかりの品々の展示、二階には木沢霜月祭保存会による霜月祭の展示が行われています。他にも、遠山森林鉄道や遠山川の埋もれ木のコーナー、かつての木沢小学校の子供達の様子などが教室ごとに展示されていて、懐かしい思いに浸りました。保存と地域交流の旗印のもとに、これからも整備を続けていきたいとのことでした。

 

 下栗の里は、景観の美しさ、自然と暮らしの調和、こうした姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、地理学者の市川健夫氏により「日本のチロル」と命名されました。かなりの傾斜地に、張りつくように家々が点在していて、上からみると天空の集落というイメージです。集落の上部に駐車場があり、さらにそこから徒歩20分程、山道を分け入ると絶景のビューポイントがあります。立地的にみて、その成立ちに興味を抱きました。諸説あるようですが、南アルプスを越えて鎌倉武士が分け入り定住したとされる説もあるようです。

 

 午後の部は、「環境と建築」というテーマで北川原温氏による講演会が行なわれました。スライドを交えた、木と建築についての話は興味深く、考えさせられることが多くありました。豊かな生活とは、幸せとは何かを実感する事であるとか、木の影の面白さといった内容が印象に残りました。

 その後、シルクホテルに場所を移し、2時間程の懇親会が催され、きき酒コーナーやいくつかの催し物等の「おもてなし」が用意され、飯伊支部の心意気を感じました。         

(池上武志)

 
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