本文へ移動

What's new! 上伊那支部

「自慢のまち宮田」
2013-10-02

宮田村は水のまちである。木曽山脈から流れ出る4本の水系が、まちを横断して西から東へと天竜川に向かって走る。その川に小さな橋をいくつも架けて宮田の町は宿場を中心に人々の生活を育んできた。
宿場は江戸時代から明治にかけて幾たびかの大火に遭いながらも、それを乗り越えまたは改修していまに残る歴史的な建築物が点在する。
そんないにしえの佇まいを宿す素敵なまちを古地図を持って歩いてみようじゃないかと昨年10月に「ぶらり宮田村」が開催された。
上伊那建築士会々員と一般参加の方9人で、まち並み 古民家 寺社等を地図の中の昔に重ねて見て歩いた。
その折、地元住民の方から「愛着のある古い家をなんとか改修して守りたいんです」という相談が寄せられた。こらがきっかけとなった。
こんな声を待っていたんです とばかりに、社会貢献委員会 建築活動委員会 青年女性委員会は今年8月18日に合同で「自慢のまち宮田」と題した勉強会を開催した。
 勉強会では、社会貢献委員会の丸山委員長が、「ぶらり宮田村」の経緯と成果につきスライドを交えて報告。そして宮田村の歴史的に貴重な建築群の現状とその保存に臨むにあたっての問題点を解説した。
また「伝建制度」市町村の主体性を尊重し都市計画と連携しながら歴史的な集落やまち並みの保存と整備を行う伝統的建造物群保存地区の制度の解説をした。
伝建制度については、青年女性委員会の佐久間委員長が昨年11月に行われた、伝建地区の京都上加茂地区等を視察した時の報告をスライドを交えて解説。
 県内の伝建地区についても、木曽の平沢 奈良井 妻籠宿が紹介され、宮田 木曽 京都 それぞれのまち並み 建築様式 保存の手法の違いについて考察を深めた。
 最後に参加者全員がそれぞれの生活あるいは仕事上の経験から まち並み 改修 再生保存等に寄せる思いを語り、会を締めくくった。

この翌週には「ぶらり飯島町」が開催された。次回またどのような興味深い話が聞けるだろうか。
古いまち並みを見ながらいにしえの時に思いを馳せ、ぶらりと外にでてみるのも楽しいものだ。

さてと、それではぶらりと犬の散歩にでも行ってこようか。

城倉直幸

公益社団法人
長野県建築士会 上伊那支部
〒396-8666
長野県伊那市荒井3497
伊那合同庁舎伊那建設事務所内
TEL.0265-78-6403
FAX.0265-76-2136
────────────
1.建築関係団体との連携
2.建築行政への協力
3.地域社会活動への参加
────────────
1
4
5
5
2
6
TOPへ戻る