長野県建築士会 上伊那支部　｜伊那市・駒ヶ根市・上伊那郡

 6月15・16日に関ブロ（関東甲信越建築士会ブロック会青年建築士協議会）新潟大会が新潟県湯沢町で開催され、4人で参加してまいりました。

新緑の中、災害復旧真っ最中の栄村を経由し、お昼前に会場に到着。例年通り1日目は、全体会議Ⅰ～各分科会～全体会議Ⅱ～大懇親会～都県別交流会の流れです。各分科会がメイン行事となりますが、10都県の代表者が活動を発表する分科会に参加しました。発表テーマが「未来へのアクション」。モノ造りを通しての地域との交流、まちづくりへの関わり、設計コンペを通して地域への発信など、士会委員以外への多様なアクションをしている報告が多数でした。これからは、外に向けての士会からの発信・応答が活動の重点になっていくようです。「一般」でも「公益」でも、建築士が地域と関われる活動は限りなく公益に近いのですね。

（唐沢 豊）

 

2日目は湯沢町の隣町に当たる南魚沼市にある塩沢宿牧之通りを見学しました。この地域の江戸時代の俳人鈴木牧之にちなんで名付けられた通りで、都市景観大賞を受賞しているなどもあって、電線類も埋設され、街並みに統一感があり、整然としていて、広く感じられました。雪国特有の雁木と呼ばれる雪除けの為の庇が広く張り出して造られていて、歩いていて非常に気持ちが良かったです。通りの中ほどにある、1軒の民家にて宅内に招いていただき、お話を伺いましたが、そこのお宅に伝わる、歴史や由来などを細かく説明していただき、住民の方の観光客に対するもてなしの心も感じることが出来ました。再生する前は、どこにでもある衰退した商店街だったらしいですが、官民協働によるまちづくりの結果、開放感のある広くてゆったりとした街並み空間が形成され、住民の方のまちづくりに対する意識、熱意を感じさせられる通りでした。

（佐久間　栄）