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News & Information

第63回通常総会・長野県建築士会創立60周年並びに新法人移行記念式典
2013-06-05
 5月25日に通常総会と上記記念式典がメルパルク長野で開催され13名で参加してまいりました。
≪通常総会≫
一般社団法人に移行して初めての総会となり、代議員により議事が審議されました。当支部元支部長の坪木氏が議長に任命され、事業報告、事業計画、昨年度会計報告、今年度収支予算が議決されました。また役員改選年度にあたるために、新役員(執行部・理事・監事)の選任も承認され、当支部関係では元支部長の下平文隆氏が副会長に就任となりました。上伊那支部からの久々の副会長選出となります。これからの本会運営を宜しくお願いします。また坪木氏にては、議長の大役をご苦労さまでした。
 今回は議事の他の内容も盛りだくさんです。続いて、永年在籍会員表彰では、当支部から小林祥典氏、藤沢正邦氏、北原宏氏、北原由久氏、有賀勤氏が表彰され、出席した北原由久氏が壇上で表彰状を授与されました。長い士会への貢献をありがとうございますと共に、これからも宜しくお願い致します。
また、第11回長野県建築文化賞の表彰も行われ、当支部の須永次郎氏が一般部門の優秀賞を受賞され、前回に続き連続で檀上での授与となりました。おめでとうございます。
そして役員改選にともない、支部長と県本会理事を務めていただいて、今回退任された菅沼孝夫氏に感謝状の授与がされました。大役をご苦労さまでした。
記念式典≫
 総会に続いて、創立60周年と新法人移行の記念式典が行われました。会長式辞~「60年の歩み」と題して50周年からの10年間の士会活動の報告~創立60周年記念表彰~来賓祝辞をいただき、最後に「信濃の国」の大斉唱で式典は幕となりました。北と南の仲が悪くても「信濃の国」を唄えば長野県はひとつになるらしいです。県本会行事では毎回「信濃の国」を唄いましょう。
 遅くなりましたが、当支部からの創立60周年記念表彰者の報告です。功労者表彰では小林信氏、下平文隆氏が、永年役員表彰では若林晴二氏、堀口隆氏、坪木澄人氏、和田稔氏、菅沼孝夫氏、北原由久氏が表彰されました。また、小河節郎氏に永年役員感謝状が、春日すみ子氏に永年職員感謝状が授与されました。表彰授与された方々には永きに渡る本会役員の務めをありがとうございました。
記念講演≫
 続いて式典の記念講演が行われました。「東京駅丸の内駅舎の保存・復原・活用」と題して、当工事のプロジェクト室長の田原幸男氏により、スライドを交えて難工事の様子を舞台裏まで解説していただきました。ちなみに田原氏は長野県出身との事です。
昨年10月にグランドオープンした今が旬の東京駅丸の内駅舎です。重要文化財建物を博物館としてではなく、不特定多数の人が利用する駅・ホテル・ギャラリーといった複合用途に、現役の施設として将来にわたり使い続けるという、日本で例を見ない重要文化財の保存復原工事との事でした。安全性の確保とオーセンティシティ(本物としての価値)の維持を課題に掲げプロジェクトを進めていったそうです。建物を免震化して既存の構造体でも巨大地震に耐えるようにした等が一例ですが、駅舎を使いながら、その地下の既存松杭を撤去し、新設杭を打ち込んだ上に、地下2層の構造物を造るという、自分では想像できない工事で、5年半の工期の内、4年を地下工事についやしたようで、日本の技術力の高さに改めて感心させられました。ちなみにネットで“建築試験センター東京駅丸の内駅舎”を検索すると、田原氏による詳しい工事の寄稿文が載っているので興味のある方は見てください。
 個人的に印象に残っている話しとしては、保存意義に対する説明補足として話された次のエピソードです。それは、学識経験者を含む専門委員会の保存方針の議論の中で、30年だけ使われたオリジナルの建物の復原よりも、戦災復興後60年間使われ続け現在でも人々が馴染み愛着すらある現在の建物を保存する事が、真の文化財保存ではないかとの意見が有ったという話しです。数々の議論の結果、オリジナルを復元する事になったが、戦後60年以上使われ続けてきた戦災復興後の姿も駅舎の大切な歴史である事を留めておくべきとの事でした。
そう云えば、この駅舎を復原する事が決まった位の時期に、現況の(今の段階では復原前の)建物を見学する機会に恵まれ、戦災で焼けた3階床が残る屋根裏を歩いて見学した事がありました。その時の説明で、現在架かっている屋根は仮設屋根である事を初めて知り(恥ずかしながらですが。)、小さい頃から見ていた東京駅は偽物(ちょっと言い過ぎですが。)だった事実に衝撃を覚えた事を思い出します。とは言え、ほとんどの人がオリジナルの駅舎の姿の記憶が無い訳なので、今回復原された駅舎は皆の目にどのように映るのでしょうか。。昔懐かしい建物・・?、真新しい洋風建築・・?、それとも・・?。
ともあれ、今話題の建物です。観る価値は十分あります。との事なので、関ブロ千葉大会後に見学に行く事に決定しました。またその報告は誰かにお願いする事とします。
(唐沢 豊)
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