情報・広報・HP部会
活動報告
『環境の中の建築』 建築士ながの掲載
飯田市歴史研究所が行う市民向け講座「暮らしと住まい」伊那谷の住宅史の講座の一つを担当することになった。
伊那で発行されたリトルプレス「CAMP」に寄稿した記事を目に止めて声をかけて頂いた。
その記事はスイスの教会を見学した時の印象が、長野の環境と風景から受ける印象が似ていたこと、建築を地域や風土、環境に合わせてつくっていく重要性について書いた。
講義では、豊かな自然環境を生かした建築の設計、プロセスについて話そうと思っている。
話は変わり、数年前より母校で設計演習の非常勤講師をしている。
最終課題は実際の街の6区画の1つを選び住宅を設計するというもの。選ばれた発表作品が偶然6区画に該当し、模型を街区に並べてみた。
一つ一つは丁寧に設計されて評価できるが、それぞれの個性と価値観、集まった時の違和感が大きい。
実際に6組の建築家に設計させたとしても同じような結果になるのではないかと想像し、本当にこれで良いのかと悩んでしまう。
私は、周辺環境の中で成立する建築、作家性や作意を超えて普遍的な建築を模索しています。
須永次郎