総務・企画委員会
令和5、6年度 委員紹介
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活動報告
既存住宅状況調査技術者実技講習会開催される
2018-06-30
宅建業法の改正により、平成30年4月から中古住宅等の取引の際、重要事項説明に建物状況調査の説明が義務付けられ、すでにこの業務が動き始めました。またこれに向けて多くの建築士の方に既存住宅状況調査技術者の資格を取得していただきました。
そこで、6月30日(土)AM:10:00から伊那市内の実際の建物を利用し、既存住宅状況調査の実技講習会を17名の参加を頂き開催した。
講師に有限会社 辰野建築計画 辰野一夫 氏をお願いし実際の調査と同じ条件で調査のポイント等の説明頂きながら調査項目に沿って一通りの実務を体験した。辰野 氏のはこの業務をすでに何棟か手掛けられており、今回の講習会の建物もそのうちの一つであり、実務に即した講習となりました。
この建物の調査で、洗面所と浴室の間の部分に白蟻による木材の著しい腐朽がみられたのが特徴的であった。内部では雨漏りによる天井、内壁のしみが随所に見られた。外部では屋根材の割れ、外壁モルタル塗りのクラック、軒天モルタル塗りのクラック等が見られ多くのの劣化事象を確認した。また鉄筋探査機を用いて鉄筋の有無を確認する方法も体験した。
また、この調査を行う上でもうひとつ大切な既存住宅売買瑕疵担保責任保険の概要について、(一社)長野県建築士会 常務理事でインスペクション研究会会長の下平文隆 氏より3つ保険しくみを中心に説明をいだきました。いづれにしても、「既存住宅状況調査方法基準」に沿った客観性、中立性を確保した信頼のおけるインスペクション業務を実施するため、広範囲な知識の習得と高い倫理観、健全な社会観の涵養などインスペクタ-の資質向上につとめ精度の高い既存住宅状況調査の実施を行い、消費者の信頼確保を図ることが必要であると感じた。
住宅ストック活用対策特別委員 小林義美